PTAで一番最初にやらなければいけない重要な事はPTAの役員決め。役員が決まらないとそもそもPTAの運営ができません。
PTAの役員決めはみなさん苦労されているようですが、ここではそんなPTA役員を決める6つの方法を紹介したいと思います。
推薦委員会(他薦)
他校のPTAの話を聞きますと、この「推薦委員会」(各PTAによって呼び名は違う場合もありますが)というものを設置していて、その委員会で次年度の役員を決めるという方法がとても多いようです。
一般会員の他薦
一般会員からの他薦で役員を決める方法です。アンケートなどを実施し、次年度の「会長」、「副会長」、「庶務」などの役割を決めていきます。
メリット
・みんなが(なんとなく)ふさわしいと思っている方が役員に選出される。
・推薦委員の精神的、業務的負担が少ない。
デメリット
・本人がやりたくない場合でも決まってしまうと断りにくい。
・グループで結託して、自分たちがならないように特定の人物を推薦できてしまう。
・低学年の場合には保護者同士がまだそれほどお互いを知らないので必ずしもふさわしい方が選出されない場合もある。
先生による他薦
学校によっては先生が保護者を推薦するという形を取っている所もあるようです。
こちらに関してはとても大きなメリットもありますが、とても大きなデメリットもあります。
メリット
・日頃から保護者と接する機会が多い為、各保護者の生活環境やある程度の性格(人となり)を知っているので役員にふさわしい方、あるいは役員が出来そうな方を選出する事ができる。
デメリット
・ある意味、先生が保護者を「売る」ような形になってしまう為、先生も嫌がりますし、先生と保護者の信頼関係が壊れてしまう可能性も。逆に先生と保護者がとても良好な関係であれば事前に保護者に了解を取った上で推薦するのもよい方法かもしれません。
一本釣り
こちらも推薦委員会と同じくらい多い(もしくは推薦委員会で行っている)方法で、PTA役員決めにも使われますが、PTA会長を決める際に行われる場合が多いようです。その中でも3つの方法を紹介します。
前会長による一本釣り
多くのPTAで行っている方法かと思いますが、当年度の会長が次年度の会長を指名する方法です。
メリット
・当年度会長が直接指名する為、次年度会長にふさわしい方を選ぶ事ができる。
デメリット
・当年度会長の知り合いが少ないと探すのが大変。
「おやじの会」から一本釣り
「おやじの会」、あるいは「ソフトボール部」など、お父さんたちの団体から選出します。当年度会長からだけではなく、学校によっては代々「おやじの会」、あるいは「ソフトボール部」から会長を選出する決まりになっている所もあります。
メリット
・すでに組織(団体)として成り立っている為、一本釣りする人物がどのような方なのかが分かる。
・当年度会長に知り合いが少なくても問題がない。
・伝統的にその組織からPTA会長を出してくれる場合には選出がとても楽。
デメリット
・「おやじの会」あるいは「ソフトボール部」に入る事=PTA会長(あるいはPTA役員)になる事となってしまい、加入する人が減る可能性がある。
地域の方が一本釣り
町会やOB会など、地域の方の影響力が強い所では地域のかたが推薦してくれる所もあります。
メリット
・地域の方が決めてくれるので現役PTAはとても楽。
デメリット
・現役PTAの意向がまったく反映されない可能性が高い。
立候補(自薦)
学校によっては自らPTA会長やPTA役員に立候補してくださる方もいらっしゃいます。
メリット
・立候補なので候補者を探さなくてよいので楽。
・やる気のある方がなってくれるのでPTA全体が前向きになる。
デメリット
・PTAの事を何も知らない方がなる可能性がある。
・どのような方なのかがまったく分からない可能性がある。
一人一役
PTA会員1人1人が必ず何かしらの役に必ず付く、一人一役という方法もあります。
メリット
・PTAを全員でやっているという意識が持てる。
・一見公平に見る。
デメリット
・PTA会長も、一日限定のイベントのお手伝いも同じ「一人一役」なので実は公平ではない。
・規模の大きな学校の場合には一人一役をやるほどの仕事がない。(大変な役を複数人でやるという方法はありますが・・・)
くじ引き
すべての役をくじ引きで決めるという方法です。
メリット
・一応公平である。
デメリット
・ものすごく大変な役に付いてしまう可能性がある。
・絶対にその役ができない方(仕事の都合、言語の関係等)がくじを引いてしまう可能性がある。(不思議と、そういう方が引いてしまう事が多い気がします・・・)
ポイント制度
ポイント制度は近年、多くのPTAで導入されているシステムですが、学校によってやり方は様々です。
ざっくりと言いますと、何かしらの役をやるとポイントがもらえたり、集めたポイント数によって他の仕事をしなくてよかったりなどといった形で、ポイントがない方が何かしらの役に付くという方法です。
ポイント制度の詳細に関してはまた別ページで紹介したいと思います。
メリット
・一応公平である。
・PTAに興味がなかった方がはじめてやる後押しになる。
デメリット
・ポイントを集められない方が出てしまい、最終的にはその人たちが苦しむ事になる。
・ポイント制度自体の運営が大変。(細かくやろうとすればするほど)
P太郎から一言
PTA役員選出(特にPTA会長)はとても大変な作業で、100人が100人とも納得する選出方法は存在しないと思いますが、ぜひご自分の学校に少しでも合うように上記の方法をアレンジしてみたり、複数導入してみたりしてなるべく多くの方が納得できる形を見つけてくださいね。